芋なますとおばあちゃん
ごきげんよう。
ずくなしおかんです。
SBCさんの子育てウォッチ卒業後
すっかりご無沙汰しておりました。
おばあちゃんが無くなって無事一周忌もおわり、
おばあちゃんのいない日常にも慣れてきました。
亡くなっても、姿かたちこそありませんが
生活のそこかしこにおばあちゃんは確かにいて。
今も私を支え続けてくれています。
娘に伝えたくて、こちらでも何回かお伝えしてますが
また、すこしずつおばあちゃんが私に残してくれたもの。
おばあちゃんの103年を綴っていきたいと思います。
さて、今日は芋なますの思い出。
~芋なますとおばあちゃん~~
「せん切りは揃えて。油で炒めてから砂糖の前に酢ね。」
芋なますを作る時、小さい頃から何度か言われた事。
改めて、お料理を教わるという事は無かったけれど、日々の中で何となく言ってくれていたことを
日々の中に散りばめられていたものがどんなに貴重だったかと思う。
芋なますは飯山では冠婚葬祭、お盆に欠かせない郷土料理。
今は作る人も少なくなったと聞くけど、なくなったら勿体ないなと思う郷土料理の代表格。
メインデッシュにはならいけれど、お茶うけにも合うし、実はアレンジも意外としやすい。
玉子焼きやスープ、肉団子に刻んで入れたりすると味が深くなるし、刻んでマヨネーズと卵サラダにしても美味しい。
何よりお財布に優しい。ジャガイモと油、砂糖、塩、酢のシンプルさ。
その白い見目は、はどのお料理とも合うし、地味な色の多い郷土料理の中でも
雪の様に白く美しく特におばあちゃんの藍色のお皿に盛られたそれは本当に美しかった。
おばあちゃんの芋なますはいつだって大量で。
ボールにいーっぱいのジャガイモの皮むきから始まる。
でこぼこしたジャガイモが多かったのに皮むきじゃなく包丁で綺麗にむいて、むいた端からお水につけていく。
せん切りし終わったジャガイモが、雪山みたいで手で触って崩すのが楽しかった。
「ずくなしすれば、したなりの味にしかならない。」
そんなことも、芋なますに限ってではないけれどよく言っていた。
アリさんだったら泳げそうなくらい、たっぷりの油にのんびり水にさらしたせん切りのジャガイモを油が絡まるように炒める。
なぜか。さしすせそは無視して、酢を入れる(この方がシャキシャキするらしい)
その後は、砂糖、塩の順番で整える。
砂糖の量をみたら普通の人はきっとびっくりするだろうし、
病院勤務(20代は病院の管理栄養士でがんばった)の時の上司はひっくり返る量だと思う。
担当していた糖尿病患者さんたちに説明してた時、飯山人はすごいなと思ってた。私の周りで糖尿病って聞かなかったから。
糖尿病を持つ方にしてみれば、糖質と脂質の塊のこの料理を食べるなんて信じられないけれど。。
だからこそ、特別な日のお料理だったのかな。とも思う。
何より、ジャガイモのビタミンCは熱に強く壊れないため、雪深い飯山の冬場、フレッシュな野菜が無い時期にも大切な
常備菜となっていたのかもしれない。
実際、おばあちゃんは丈夫だったし。滅多に風邪もひかなっかた。
もう、おばあちゃんとお芋の皮むきは出来ないけど、いつか私が孫と山盛りのお芋の皮むきをする日を
少し想像してみたりして、12月の飯山は寒いのに何だか温かくなった。
芋なますの思い出。
ずくなしおかんです。
SBCさんの子育てウォッチ卒業後
すっかりご無沙汰しておりました。
おばあちゃんが無くなって無事一周忌もおわり、
おばあちゃんのいない日常にも慣れてきました。
亡くなっても、姿かたちこそありませんが
生活のそこかしこにおばあちゃんは確かにいて。
今も私を支え続けてくれています。
娘に伝えたくて、こちらでも何回かお伝えしてますが
また、すこしずつおばあちゃんが私に残してくれたもの。
おばあちゃんの103年を綴っていきたいと思います。
さて、今日は芋なますの思い出。
~芋なますとおばあちゃん~~
「せん切りは揃えて。油で炒めてから砂糖の前に酢ね。」
芋なますを作る時、小さい頃から何度か言われた事。
改めて、お料理を教わるという事は無かったけれど、日々の中で何となく言ってくれていたことを
日々の中に散りばめられていたものがどんなに貴重だったかと思う。
芋なますは飯山では冠婚葬祭、お盆に欠かせない郷土料理。
今は作る人も少なくなったと聞くけど、なくなったら勿体ないなと思う郷土料理の代表格。
メインデッシュにはならいけれど、お茶うけにも合うし、実はアレンジも意外としやすい。
玉子焼きやスープ、肉団子に刻んで入れたりすると味が深くなるし、刻んでマヨネーズと卵サラダにしても美味しい。
何よりお財布に優しい。ジャガイモと油、砂糖、塩、酢のシンプルさ。
その白い見目は、はどのお料理とも合うし、地味な色の多い郷土料理の中でも
雪の様に白く美しく特におばあちゃんの藍色のお皿に盛られたそれは本当に美しかった。
おばあちゃんの芋なますはいつだって大量で。
ボールにいーっぱいのジャガイモの皮むきから始まる。
でこぼこしたジャガイモが多かったのに皮むきじゃなく包丁で綺麗にむいて、むいた端からお水につけていく。
せん切りし終わったジャガイモが、雪山みたいで手で触って崩すのが楽しかった。
「ずくなしすれば、したなりの味にしかならない。」
そんなことも、芋なますに限ってではないけれどよく言っていた。
アリさんだったら泳げそうなくらい、たっぷりの油にのんびり水にさらしたせん切りのジャガイモを油が絡まるように炒める。
なぜか。さしすせそは無視して、酢を入れる(この方がシャキシャキするらしい)
その後は、砂糖、塩の順番で整える。
砂糖の量をみたら普通の人はきっとびっくりするだろうし、
病院勤務(20代は病院の管理栄養士でがんばった)の時の上司はひっくり返る量だと思う。
担当していた糖尿病患者さんたちに説明してた時、飯山人はすごいなと思ってた。私の周りで糖尿病って聞かなかったから。
糖尿病を持つ方にしてみれば、糖質と脂質の塊のこの料理を食べるなんて信じられないけれど。。
だからこそ、特別な日のお料理だったのかな。とも思う。
何より、ジャガイモのビタミンCは熱に強く壊れないため、雪深い飯山の冬場、フレッシュな野菜が無い時期にも大切な
常備菜となっていたのかもしれない。
実際、おばあちゃんは丈夫だったし。滅多に風邪もひかなっかた。
もう、おばあちゃんとお芋の皮むきは出来ないけど、いつか私が孫と山盛りのお芋の皮むきをする日を
少し想像してみたりして、12月の飯山は寒いのに何だか温かくなった。
芋なますの思い出。