百年(ももとせ)手帖~おばあちゃんの百年~

~百年(ももとせ)に老舌出(おいじたい)でてよよむともわれはいとはじ恋は増すとも~
百年をももとせと読むことを知ったのは、授業ではなく、大人になって万葉集が好きになってからでした。
何だか素敵な音だな~って思って印象に残ったことを覚えています。
その当時はおばあちゃんが100歳超えるなんて、本人はもちろん。家族も想像していませんでしたが
あっという間に102歳の春をむかえました。そう、ももとせを過ぎたのです。
以前からチラチラとおばあちゃんのことをお話しさせていただいていますが
おばあちゃんの100年を私なりにまとめてみたいなと思いました。
小さなころから、聞いていたおばあちゃんの人生を、紐解いてみようと思います。
何回にわたるかわかりませんが(笑)少しずつ。
ちらほらと、おばあちゃん直伝のレシピもお伝えしていきたいと思います。
おばあちゃんの百年にお付き合いいただけたら幸いです^^
~百年(ももとせ)手帖 其の一
大正9年(1920年)5月10日
父 啓治
母 こん
の末っ子としておばあちゃんは生まれました。
春生まれだから春子。
「8人姉兄の末っ子で名前なんてどうでもよかったんださ(笑)」
とよく言っていました。
優しいお兄ちゃんやお姉ちゃんたちに囲まれて育ったようでした。
おばあちゃんの穏やかな性格は、やはり末っ子で可愛がられて育ったのではないかと
孫の私から察することができます。
大正9年といえば第一次世界大戦の反省を踏まえ国際連盟が発足し、日本が常任理事国に就任した年。
大卒初任給が50~60円、米一升50銭だったそうです。
おばあちゃんはお婿さんとりなので、生まれてから一度も家を出たことがありません。
瑞穂という土地から一歩も出ることなく育ち過ごすことになります。
大正。昭和。平成。令和といきたおばあtちゃんの100年がはじまりました。
おばあちゃんが6歳の時。
時代は昭和へとかわります。。。
~百年(ももとせ)手帖 其の二~へ続く

102才のお誕生日に作ったケーキ。
お花が大好きだったおばあちゃんにバラのケーキを。
少女のように喜んでくれました。